Alpha Lab

このブログでは、主に自分がコーディングや機械学習周りで学んだことについて紹介していきます。たまに金融におけるMLのことも。

外銀クオンツの就活について

  • どういうことを書くの?

この記事では、あまり情報が出回らない(というより、そもそも公に募集されていないので出回らないのも不思議じゃない)外資系証券会社(巷でよく外銀と呼ばれているので、外銀と省略します)のクオンツについて記そうと思います。ちなみに、自分自身についてですが、(外銀)クオンツではなく、金融MLエンジニアとして働きます。ただ、クオンツで就活していて、クオンツとしても何社か内定を頂きました。外銀も受けた際に、偶然クオンツにも誘われ、少し情報を知ったということがあります。巷にはない情報なので、知りたい人は知りたいかなと思い、記事にしようと思った次第です。

あらかじめ。これはどんな文書にも言えることですが、ここに書いてあることが全て正しいわけではないと思うので、批判的に読むことをオススメします。具体的には、どこまでが事実で、どこが予想なのかといったことです(外銀クオンツを目指すような人の中に、こんなことをいちいち書く必要はないかもしれませんが)。

 

いちいち説明する必要はないところかも知れませんが、念のため。

日本語ですぐ見つかるのでは、こちらの二つがよくまとまっていると思います↓

kaduna-memo.hatenadiary.jp

gaishishukatsu.com

 

本記事のメインのところですね。まず、最初に断っておきますが、必ず外銀クオンツになれるわけではありません。ここでなれるかなれないかというのは、採用されるかどうかという話でなく、そもそも採用枠が存在しないこともあるという意味です。というもの、 一般論として外銀自体、採用人数が変動的であるためです。あと、外銀クオンツは基本的に海外で採用されます(外資系なので当たり前ですが)。理由としてはこちらの方が強いかもしれません。なので、"日本"でクオンツが採用されない年があっても不思議じゃありません。むしろ、無い年の方が普通だと思います(たぶん)。

 

なので、「クオンツとしての採用枠が存在する(日本支社でクオンツが欲しい)」という仮定のもと、話を進めたいと思います。

 

その上で、最低必要なものは以下の3つです。

  1. 学歴
  2. 実績
  3. 語学力

以下で、それぞれ詳細に説明していこうと思います。

 

1. 学歴

 

まずここでいう学歴とは、単に(一般的に想起される)いわゆる良い大学に行っているという意味ではないことに注意してください。

日本国内であれば、東大や京大で、できれば数学や物理等の数学をよく使う分野での博士号が望ましいです(修士でも採用されるかもしれませんが、その分2.の実績が求められると思います)。

 

というもの、外銀クオンツになると、働いている人は有名海外大の理系Ph.Dを持っているような人が多いためです(LinkedIn等で調べてみればすぐにわかります)。となると、当然最低限の学歴は求められます。

 

2. 実績

 

ここでいう実績は、色々なものを含んでいます。国際学術誌に論文掲載や国際学会での賞の受賞といったよくあるところから、数学オリンピック金や自分のデータ分析能力を生かして会社を立ち上げた、などです。

 

要は、自分自身の(主に数理的)能力を客観的に証明するものや、(これは就活全般に言えることですが)他の人にはない目立った経験です。

 

また、 注意点としては志望するクオンツによっても求められる能力が違うので、そこに沿った実績を持っておくことが大切です。

デリバクオンツ(数理能力)なのか、クオンツアナリスト(コミュ力、データ分析)なのか、クオンツトレーダー(プログラミング、儲けるセンス)なのかとった感じで、それぞれ求められる能力が違います(超ざっくりと書いていますので、その道の方から見たら怒られそう...予め謝っておきます、すみません)。

  

3. 語学力

 

ここは言う必要ないですね。外資系なので最低限は必要です。どれくらい必要かは、どんなクオンツになるかによっても違うのでまちまちですが、必ず必要なのは英語で(最低限の)会話はできるくらいですかね?(自分もよくわかってない)

 

 

以上、1-3を持った上で(もうこの時点でだいぶ数は限られてると思いますが...)、スタートラインだと思います。その上で、(GSやMSといった)日本支社がなるべく大きなところを受けてください。これはあくまでも自分の経験からの予想ですが、日本支社が小さいところではその分クオンツなどもすくなく、本国から呼んだ人でほぼ十分であり、そもそも採用を行なっていない可能性が高いと考えています(実際声がかかったのは日本支社が大きいところです)。間違ってたらすみません。

 

加えて、どこかの外銀のインターン(もちろんマーケ)には必ず行っておいてください。箔がつくというだけでなく、業務理解も当然必須ですので。あくまでクオンツは外銀の数ある仕事の中の一つです。

 

あとは、わかりやすいESをちゃんと書いて、然るべき時に応募して、面接を受けて、「クオンツやりたいです」って言えば、チームの人に会わせてくれると思います(相手が新しい人を採用する気があれば)。あとは普通に面接を頑張ってください。ここまで準備できていれば、相手は能力について(ほぼ)認めてくれていると思うので、自分を採用してどう相手にメリットがあるか、働く覚悟があることや熱意をアピールすれば採用されるかもしれません。もちろんですが、クオンツに最低限のコミュニケーション力はマストです(こちらは日系でも重要視されます)。

 

  • おわりに

書き終わってみると、そんなに真新しい情報があったかなという感じになってしまいましたね。。。

 

何か役に立つところがあれば幸いです。

 

最後に注意点ですが、この記事は新卒採用で外銀クオンツの採用を少し垣間見た程度の者が書いた記事ですので、その程度の信頼度で捉えておいてください。(長期的に)働いたことがないので、実際のところは正直よく分かりません。あくまで自分が見た範囲の事実+論理的に予想されること、を述べています。

なので、本当の姿を知りたいのであれば、なんとか知り合いのつてなどで実際に働いている人に話を聞くのが一番良いと思います。それが本当のことなので。

 

ではでは。

 

 

 

 

初めての...

初めまして。都内の大学で理系博士院生をやっております。

来年度から、金融MLエンジニアとして働く予定です。専門はデータサイエンスとは無縁(趣味で学んでいた程度)の理論系で、がっつりと向き合うのはこれからです。なので、学んだことのアウトプットの場として作りました。

 

主に、コーディング(競プロ)や機械学習について書いていこうと思います。

たまに、キャリアや読んだ本など、全く関係ないことも記事にすると思いますが。

 

こんな感じでゆるゆるとやっていこうと思います。

 

人に読ませる文章はあまり慣れてないので、何か気になった点などあれば遠慮なく言っていただければと思います。

 

次回は、自己紹介も兼ねて、自分のクオンツ就活について振り返ろうと思います。

 

 

ではでは。